文字透かしリングの切削画像です。自由が丘Cayofさんデザインのリングです。
このタイプのリングの切削は一見すると簡単に見えますが、実は見逃してしまうポイントがあります。
Mira-6で使用する刃物は片側5度のテーパーになっていますので、切削が深くなればなるほど奥側が小さくなります。
刃物のテーパー部の始まる直径は0.1mmですので、画像のリングの文字部切削の深さを1.5mmと設定すると、刃物径の差は約0.25mmになり、切削先端部では片側0.125mm小さくなります。1mm角の四角抜きは先端側が0.75mmになるということです。ただ、このわずかな差は肉眼で判別することはできない数字です。
[切削のポイント]
このようなリングの文字部の切削は、片側から半部ずつという切削をせずに、片側から一度で仕上げてしまいます。
最初に切削する内側はチェックサーフェスを張って、文字には食い込まないよう設定します。
最新資料に記載しています。
https://wp.me/PaJh8d-Rb 資料ダウンロードページ 装置所有者のみダウンロード可能です。
[文字部がテーパーになることによるメリット]
抜き部分のテーパーは、量産用のゴム取時には非常に都合がよくなります。テーパーによってゴム抜けが良くなるからです。
[時間]
・ツールパス作成時間 5分以内 ツールパスは2段で出来上がっています。
・ワックスブロック作成時間 5分以内
・Mira-6 始動準備 5分以内
・切削時間 2時間くらい
・ワックス取り出し、洗浄、切り離し時間 5分 ⇒ 鋳造へ
[材料コスト]
φ33mm×L52mm 内製リサイクルベースワックス + φ27mm×L20mm(B-1062)切りだし部ワックス(原材料費約80円)
リサイクルベースワックスは自社製ワックス成形型に溶解したワックスを流し込み、その後に大型(1500mm)汎用旋盤で切削成形しています。
画像は33m×L52(L40+28×L4)のリサイクルワックス切削品です。
Mira-6ユーザー様でご希望がある場合には、ワックス成形型を有償製作させていただきます。
装置のお問い合わせ、見学はお気軽にお知らせください。
TEL.0551-30-7668 NSCNC JAPAN