比較的難しい甲丸リングの半分のテストカットをしてみました。
真ん中のフィルム厚みは約0.17mmです。この厚みでこの面積があるとワックスは歪んでしまいます。
フィルムはZ軸の刃物先端の補正のために形成しています。約0.17mm÷2=0.0085が補正値となります。
工業用装置のようにワークの大きさからオブジェクトを削り出す方法と異なり、Mira-6では「刃物原点」を基準にオブジェクトを削り出しますので、このような作業は定期的に行っても良いでしょう。
比較的カットの難しい、甲丸、内甲丸でもきれいに切削できています。
シンプルなリングの場合には、裏表から半分ずつカットをするわけですが、表面、裏面からカットを入れ、刃物が交差するラインには必ず切削ラインが出ます。画像のフィルムが0.005mmとなったものが残るイメージです。ただ、こちらは非常に薄いラインですので、ワックス時でも、地金でも容易に研磨が可能です。