こちらの画像はMira-6で0.01mmStep、Y軸方向、X軸方向、X・Y軸両方向に切削をした結果です。
肉眼では当然判断ができませんが、10倍ルーペで見ても甲乙は付け難い結果となりました。0.01mmのStepで0.1mm先端の刃物を動かしますと、理論値の削り残しは0.0003mmとなります。したがいまして、石膏粒度よりもはるかに小さい値となりますので、鋳造した場合には鋳造粗目が製品に出てくることとなります。
ただし、実際には柔らかいワックスを削ると、ワックスの逃げが必ず生じますので数値はもう少し大きいものになるかと思います。
また、機械の物理的な推定をしますと、切削工程に距離が生じる場合、X軸は機械前面に対して前後する動きをします。対してY軸は機械前面から遠ざからず、左右に移動するだけですので、Y軸精度のほうがよいのかもしれません。
ワックスブロックを削っている過程では、複合的な要因で推定通りにはならない場合もあるかと思います。