下画像のような内面の長いリング形状において、Swarf加工を行うノウハウをお知らせします。
MiraBitの5度テーパー刃部は17mm程度ですので、Swarf 1コマンドではツールパスを製作することができません。
DrvSurfコマンドで切削は可能ですが、かなりの長距離を刃物が移動することになりますので切削時間も長めになります。
そこで、以下の手順でSwarfカットを行うツールパスを組み立てます。
1 リング内部の面を基準に10mm+10mmのサーフェスを作ります。
2 サポート部分を削るための追加サーフェスを作ります。3mm程度で十分です。
上で出来上がったサーフェスをBitに一番近いサーフェスから順番にSwarfコマンドのツールパスを作ります。(下画像は一番遠い切削ラインです)
(ご注意)
・MiraBitの切削刃の有効長(刃のある部分)は約25mmですので、これを超える長さのワックス部分があるとトラブルが起こります。
・Swarfラインが目標ラインに届かない場合には、Ignore the model にチェックを入れてください。
長い面の Swarf 組み合わせでは面が大きく歪む場合がありますので、ご注意ください。より多い段数で組み立てると刃物、ワックスへの負荷は小さくすることができます。