JCAM3から実装された Blend Spline Links セッティングのご紹介です。SplineはCAD用語では「滑らかな曲線」という意味合いになると思います。
今回は『ワックス段階で角をできるだけ残したい面(※)』に使用してみました。
以下TPの画像です。
切削ラインの折り返しのタイミングで赤枠内で✔、設定した数値の曲線で切削面に入っているのが見えます。これによって、『角』の切削落ち、飛びなどを軽減することが可能です。理論的にはSwarfやドライブサーフェスの大面使用よりも角落ちリスクは小さくなります。使用する場合には装置の物理的差異なども考慮してExtend数値を変更していきます。
下画像は顕微鏡(x10)画像です。
Blend Spline Links は進行方向のみに反映されます。
また、今回ご紹介した使用方法以外にもたくさんの使いみちがあると思います。
※鋳造工程を経ると石膏粒度に依存した形状になります。また、ゴム型などの工程を経ると元形状を忠実に再現できない場合もあります。