(切削データ)
切削時間:3時間37分
Step:0.013mm(鋳造石膏粗目で切削ラインがほぼ消えるステップです)
(切削テクニック)
ミルがカップ外形よりも少しだけ出ているこのようなデザインでは、ストレートの切削を行うと刃物方向切削ラインがミル形状に倣ってラインとして残ってしまいます。
リング内側、リング上部、リング表面(カップ)、リング下部、サポートと順番に切削を行います。リング下部カップはBoundaryCurve(割出5軸切削)コマンドを使用して、縦方向(Y軸)切削を行います。
(その他)
刃物ラインは一部に深く入ってしまう箇所もありますので、細工をしたスパチュラ(※)などで修正をすることになります。ごくまれに、コードバグなどによって刃物が突入したホールなどができてしまうことがありますが、極細先端のワックスペンを使用して盛り、修正していきます。
ワックス切削のメリットの一つに、このような加工前後のハンドリングの良さもあると思います。
※ご希望がありましたら詳細ご説明します。作業にはマイクロスコープ(10倍から20倍で作業)も必要です。
・BoudaryCurveのTPは20段をグループ一つにまとめています。
・画像内の三角錐はBoundaryCurve使用時に視点切削角度目安として置いています。
リングデザインは東京自由が丘のCayofさん