画像のような部品の凹部分をほぼ完全に切削したい場合の方法についての解説です。
いくつかの切削方法がありますが、凹部分の横壁は垂直ですので、刃物角度を入れたDriveで単面切削、あるいはBound.でのPara加工が最初に頭に浮かびます。しかし、追加するTPブロックは2段となりますので、可能であれば1段で行いたいものです。TPブロックは少ないほど製品がきれいに仕上がります。
下画像はTP1段目のParaでの垂直壁切残し範囲です。刃物角5度が切残しとなっています。
こちらの切削を以降1段で行うには、Swarfがベターです。以下のように大きめの角筒を要素として設置します。横面のみでも問題はありません。
SettingではNumber of layer にParaラインまで重なる数値を入れます。
Swarfの回数が多いのでこの部分では多少時間がかかりますが、1TPのきれいな切削面が出来上がります。刃物先端R0.05部分は切れ残ります。必要に応じてCheckサーフェスを設置します。このモデルでは角筒の下面を閉じています。
※完全なポケットの場合にはDrive、もしくはBound.のみとなります。