昨日に引き続き、Muso Method でリング切削を行っています。
ワックス切削リングに切削サポートを付けないことによって、
1 ツールパスの簡略化 4ツールパス パス設計時間10分
2 切削速度の短縮 仕上がりまで48分
3 サポート部後処理時間の短縮
などが実現しています。
今回のリングは内側を0.2mmの内甲丸切削を行い、さらに内側と外側に0.2mm深さで彫刻をしています。
わかりやすいように太目の文字切削を行いましたが、Mira-6で行いますと約0.13mm幅、0.2mm深さを実現可能です。
刃物での切削ですので、ディテールは鋳造製品まで必ず残ります。下画像はMiraBitの寸法です。
サポートなしのリング切削では下画像のような素材を使用します。バンドソー、旋盤、半田ゴテで簡単に作ることができます。
旋盤はΦ33mmの台座ワックスの端面出しや穴あけなどでも使用できますので、一台あるととても便利です。
リング内側の文字です。360度彫刻することができます。先頭画像は表面への彫刻です。
レーザや彫刻機で後加工をする必要がありませんので、オーダー品、特別な製品のアイデアが膨らみます。
データ
彫刻はデータ上の線を通るだけですので、データ上に完全な彫刻が施されている必要はありません。また、線を基準に刃物の深さもCAM上で設定可能です。
複雑な彫りなども、刃物形状切削でよければ、リング表面に線があるだけで彫刻をすることができます。
[ご注意]
サポートがないフリー上なため、A軸を100度以上で切削を終えないと、回転する刃物に製品が接触して傷をつける場合があります。
ツールパスの交差ラインはできるだけ段差が出ないような工夫をする必要があります。