Muso Adachi Method
シンプルなリングのワックス原型製作は難しいケースもあります。
特に切削ではサポートの位置やツールパスで悩むことが多いかもしれません。
また、甲丸や平打ちリングをインジェクションワックスで製作すると、厚みにばらつきが出てしまうことも多いです。
私どもでも製品によっては旋盤で厚みを均一にするような工程を行っていました。
Mira-6をご使用いただくと、このような問題を解決することができます。
NSCNC JAPANのMusoが画期的な切削方法を考案しましたので、ご紹介させていただきます。
1. この切削品には支持用のサポートがありません。
2. さらに、これまで2時間をかけていたシンプルな甲丸リングの切削時間を34分に短縮することができました。
3. 4カ所の測定値も0.02mm程度の誤差に収まっています。
4. 2ツールパスで切削しますので、ツールパス作成時間も5分程度です。(末尾に動画を用意しています)
※ご注意
形状によっては、切削品が破損する場合があります。
ツールパスの最終A軸角度を90度以上にする必要があります。
もとワックスの形状によってはトラブルが出る場合があります。
形状、切削ごとに仕上がりは差が出る場合があります。
切削したワックスリングの特長を記載します。
[デザインサイズ]
・13号
・幅:2mm
・厚み:1.3mm
・形状:甲丸
[切削品データ]
・サポート : なし(No support)
・切削時間 : 34分(34)
・幅4カ所計測:2.05mm、2.06mm、2.05mm、2.07mm
・厚み4カ所計測:1.27mm、1.28mm、1.27mm、1.27mm
各所の誤差も歪みもなく、均一な形状で切削をすることが可能です。
ツールパス作成動画