微細文字を切削したマイクロスコープ30倍画像です。お客様のご依頼品のため、一部分のみご紹介しています。
切削品表面に見えるラインは0.013mmピッチの切削ラインで、こちらはAu系の石膏ではすべて消えてしまうものです。
Rの文字全高1.24mm、文字線0.21mmです。光造形では製作が難しい大きさです。
Mira-6で、このような文字や壁を切削する場合、CADデータはすべてストレート壁で製作することができます。(画像内文字上下の壁は片側0.1mmのテーパー設計をしています)
使用するエンドミルMiraBitには5度のテーパーがついていますので、バッヂのような形状を3軸切削すると、無条件ですべての壁に5度の傾斜が付くことになります。これは、デメリットに捉えられることもありますが、量産品の後工程においてはメリットのほうが多くなります。
・ゴム抜けがしやすい
・強度が得られる
・重厚感が得られる
・研磨による文字ダレの可能性が小さくなる
などです。
そして、CADデータをテーパー設計する必要がないことは、設計作業が大幅に簡略化されますので最大のメリットになると考えています。
垂直にしたい壁面は、Swarfingというカットを行い垂直面を出すことが可能です。
極小文字、微細造形のあるバッヂ原型製作でもMira-6は活躍しそうです。