Mira-6のスピンドル移動範囲は、ジュエリー向け装置としては広範囲です。
このサイズの切削が可能かどうかは別問題として、
Y軸が176mm (単独左右移動数値)
X軸が119mm (単独前後移動数値)
Z軸が113mm (単独上下移動数値)
あります。かなりの数字です。以下画像を参照してください。
A軸を左90度(+90)で切削する場合、Z軸は原点から上部に位置しますので、限界数値が70mmです。ワークはB軸によって360度回転しますので、理論上は直径140mm×長さ176mmの筒状内であれば切削をすることができます。(危険ですので、ジュエリー企画品サイズ以外の切削は絶対にしなでください)
画像は72mm×72mm×11mm板材付きコンポジット材料です。
こちらを回転して切削していきます。
ただし、大物を切削する場合には、CAM上でワックス素材からの「逃げ数値」を設定する必要があります。刃物はCAMで設定されたワックスとモデル切削時以外は衝突しないように逃げ移動を行います。この逃げ量を設定します。ワックス素材が大きくなったり、切削するモデルが大きい場合には、Mira-6装置の移動限界数値よりも大きい数値をCAMがG-Code上で出力する場合もありますので、G-Codeを確認しながら調整していきます。
こちらの内容は本日Raims氏 https://www.facebook.com/JanuskaRaimondas からお知らせしてもらいました。Raims氏はジュエリーデザイナーであり、クリエーターであり、CAMのスペシャリストです。
大きな製品を切削する場合には、ワックスの形状、強度、ビビりなど様々な部分を慎重に検討する必要もあります。(危険ですので、ジュエリー企画品サイズ以外の切削は絶対にしなでください)