以前も切削した文字入りリングのフォントを変えてMira-6で切削しています。0.3mmのフィレットもきれいに切削されています。
ワックス同時5軸切削機、Mira-6の魅力は、外側、側面、内側に文字を一気に彫刻できてしまうところです。製品製作の幅が広がります。
サポートを工夫したり、切削リングの設置方法などを工夫することで、4面に彫刻を入れることも可能です。
ワックス原型にオリジナルの文字が入れられますので、オリジナル感、オーダー感がたくさんの付加価値の高い製品にしていくことができます。
文字最小幅は0.1mm(幅0.1mmの場合は深さ0.05mm)を切削することができます。0.1mmの深さが必要な場合には、幅0.104mmです。0.2mmの深さが必要な場合は、幅0.126mmとなります。
Mira-6での文字彫刻、装飾彫刻は、CAD上での数値が優先されますので、設計寸法が0.1mm未満の場合には、MiraBitの0.5mm半球刃先の幅に従って深さが決定します。
実際に製品にしていく上での彫刻深さは0.1mm程度が安全寸法だと思いますので、CAD上の最少彫刻幅寸法は0.104mmを下限にしていただくといいでしょう。
下の画像は、黄色ラインがMiraBitの刃影ラインです。黒文字と大きい中抜き文字が深さ(mm)で、横矢印付の白文字数値は幅(mm)となります。2mmの深さを彫刻する場合には、幅が0.441mmとなります。
上の画像のように、MiraBitは片側5度のテーパーがついエンドミルですので、ゴム型を取る必要がある場合には、このテーパーによってゴム抜けが良くなります。また、CAD設計時に彫刻部にテーパーを付ける必要がありませんので、設計時間も短縮することができます。
[切削条件]
FR:350
PL:100
切削時間:約3時間
付属のシミュレーションソフトでは、仕上がりまでの時間、ツールパスの全体長さを見ることができます。実際の作業時間とは多少異なります。