先日、Mira-6で切削をした精密模様の入ったリングを鋳造してみました。リング腕の中心ラインはワックス切削時に刃物が交差するフィルムラインです。
細かい切削ディテールが再現されています。こちらのモデルは、DWなどの精密光造形機であれば、容易にハード樹脂モデルを作成可能です。ただし、ゴム取、インジェクションワックスと工程を経ていくとここまでの再現性はなくなってしまいます。
CADデータはこちらです。
リングの腕表面には切削ラインがまったく見当たりません。Mira-6の切削精度が鋳造品に現れています。
唐草枠周辺には多少地金の盛り上がりが見えますが、こちらは切削時の樹脂逃げです。切削では、ワックスに限らず必ず素材の逃げが生じます。いわゆるバリですが、ワックス切削で形成されるバリは非常に薄いものですので、上げバフ研磨のみでも簡単に処理が可能な程度です。
ワックス切削の記事はこちら