ヴァイタローラ社の開発した、「ジャストフィット3D宝石枠製造方法」を用いてMira-6でワックス切削をしてみました。
最初に宝石を精密3Dスキャンし、Rhinoceros用プラグインEVANCE Maestroで「(宝石の)ラッピングデータを作成」します。
下の画像右が5MPの3Dスキャナでスキャンした宝石のメッシュデータです。このメッシュデータを元に、画像左のシングルサーフェス(宝石ラッピングデータ)を生成します。
下の画像はラッピングデータの一部を使用して、デザインした宝石枠です。
これまでの製造方法は、精密な光造形機を用いてダイレクト鋳造用樹脂原型を製作するというものでしたが、Mira-6のような精密ワックス切削機を用いることによって、これまで以上に宝石嵌合精度の高い、研磨工程を大幅に省ける宝石フレーム原型を作ることが可能になりました。ハードワックスは0.15mmの厚みで製作しても歪みが出ることはありません。また、ワックスは水分を吸収することもありませんので、良好な鋳造肌を得ることが可能です。
使用しているワックスは、Ferrisブランドのターコイズです。このところの切削テストでは非常に良好な切削結果を得られています。
[切削条件]
FR:250
PL:100
切削時間:約2時間
ツールパス:カスタム設計
[使用装置、ソフトウェアなどは全て弊社で販売もしています]
5MP 3Dスキャナー(約300万円~)
Mira-6(365万円:税別:諸般の事情で変動します)
Rhinoceros(約15万円)
Rhino用プラグイン EVANCE Maestro(企業用2ライセンス約200万円、個人事業用1ライセンス約100万円)